つくよみちゃんヒストリー
誕生以前
企画者であり原作者である夢前黎(Rei Yumesaki)は、2010年7月(大学1年生)からBGM・効果音・声のフリー素材配布サイト『Re:I』を運営していました。ネット活動自体の始まりは、2008年2月(高1)にYouTubeにオリジナル曲を投稿したことでした。
作曲、文芸、声優、ゲーム制作、素材屋、果てには哲学まで。
やたらと幅広い活動を、ほぼ無名のままマイペースに続けていました。
一度は普通に就職しましたが、マルチクリエイターとしての立身出世を目指して退職。
『Audacityではじめる音声編集』の執筆依頼を受けたこと、フリーランス声優としてのお仕事を多くいただくようになり対応し切れなくなったこと等を経て、「自分の声を使ったアプリ」を作ることで人の役に立てないか考えるようになりました。
そして、そのアプリには、自分の声質に合うデザインのマスコットキャラクターが必要でした。雑に扱っても、人気が出なくて消えることになっても許してくれる、そんな都合のいい存在が。
2017年11月28日:誕生
ファンティア限定で、つくよみちゃんのラフ絵1と名前が公開されました。つくよみちゃんが世に出た日。初めは企画者の落描きのような存在でした。
2018年:棋譜読みちゃん開発のためのクラウドファンディング
企画者のサイトで、ラフ絵2、ラフ絵3が一般公開されました。この時点ですでに「可愛い」との声が聞かれ、後の展開を決定づけることになりました。
企画者のサイトやTwitterで、プロフィールとボイス(CV.夢前黎)が公開されました。
企画者がビギナーズラックでミニキャライラストを描き上げました。これで調子に乗って、「棋譜読みちゃん」のクラウドファンディングが成功した暁には、つくよみちゃんの存在自体をフリー素材化すると宣言しました。
イラストレーターのえみゃコーラ様に全身イラストを描いていただきました。→詳細記事
企画者が開発を企画したフリーソフト「棋譜読みちゃん」のクラウドファンディングが開催されました。つくよみちゃんはマスコットキャラクターとして大活躍! ネクストゴールまで達成することができました。
2019年:棋譜読みちゃんリリースで知名度UP!
「棋譜読みちゃん」がリリースされました。将棋の棋譜しか読めないため、文章読み上げソフトではありませんが、つくよみちゃんも一応「音声合成ソフトのキャラクター」となりました。
棋譜読みちゃんのPVを公開したらバズりました。つくよみちゃんが初めて大勢の人の前で喋った日。
2020年:約束通りフリー素材になりました
つくよみちゃん公式サイト(このサイト)プレオープン。
「フリー素材キャラクター」という肩書きを正式に採用しました。
企画名は「つくよみちゃんプロジェクト」としました。
「つくよみちゃん公式3Dモデル タイプA」リリース。
2021年:音声合成で歌って喋れるように!
イラストレーターの花兎*様に「万能立ち絵素材」を描いていただきました。
「つくよみちゃんコーパス Vol.1 声優統計コーパス(JVSコーパス準拠)」リリース。これによりつくよみちゃんは、商用利用もOKな音声コーパス素材を有する(当時としては)稀有な萌えキャラクターとなりました。
公認ソフトとして、「シロワニさんのつくよみちゃんトークソフト」がリリースされました。誰でもつくよみちゃんの声で文章を読み上げることができるようになりました。
イラストレーターのえみゃコーラ様に、一枚絵イラスト3点を描いていただきました。
「つくよみちゃんUTAU音源」リリース。これによりつくよみちゃんは、「歌って踊って喋れる」キャラクターになりました。
「つくよみちゃんのCoeFont」リリース。有料サービスですが、ある程度アクセントも指定できる文章読み上げツールをご用意することができました。
また、この頃、Twitterで「#つくよみちゃんファンアート」というハッシュタグが定着し始めました。
「つくよみちゃん」の商標登録(第9類、第41類、第42類)が完了しました。
この日より、毎月29日はつくよみちゃんツクツクデーとなりました。
公認ソフトとして、「COEIROINK:つくよみちゃん」がリリースされました。アクセントを指定できる、無料の文章読み上げソフトです。
2022年:音声合成キャラクターとして一定の認知を得る
ニコニコ公式生放送にて、つくよみちゃんプロジェクトをご紹介いただきました。(=ドワンゴ様から認知されました)
ハッチポット公認キャラクターに就任。また、この頃から「公式コラボ」と呼べるお仕事をいただけるようになりました。
ニコニコ動画にて、「つくよみちゃん」または「つくよみちゃん実況プレイ」のタグがついた動画が1000件を超えました。
Skebの二次創作公認プログラムに「つくよみちゃんプロジェクト」が登録されました。また、この頃、ファンアートを描いてくださった方の累計が300名様を超えました。
2023年:AI技術の急速な発展がもたらす禍福に対する取り組み
画像生成AI VTuberの絵藍ミツア様(運営:株式会社アブストラクトエンジン様)との公式コラボが発表されました。
Twitterのフォロワー数が10000名様を超えました。
弁護士の方の監修のもとで、「画像生成AIに対するつくよみちゃんプロジェクトの方針及びガイドライン」を策定しました。
「つくよみちゃん公式RVCモデル」リリース。「安心して使える素材のロールモデルとなる」という目標を表明しました。
つくよみちゃん公式サイト(このサイト)グランドオープン。
chrs様にロゴを作っていただき、きばやし様に「万能ミニキャラ素材」を描いていただきました。
2024年:A.I.VOICE参画により商業デビュー!
株式会社エーアイ様より、「A.I.VOICE つくよみちゃん」「A.I.VOICE2 つくよみちゃん」の制作・発売が発表されました。
つくよみちゃんの公式キャラクターソング&MV『フリー素材キャラクターつくよみちゃん』公開。えみゃコーラ様、花兎*様、流汲様にイラストを描き下ろしていただきました。
「つくよみちゃんのA.I.VOICE化をもっと盛り上げるためのクラウドファンディング」開催。おかげさまで、支援総額1000万円超の大成功となりました。
株式会社エーアイ様より、「A.I.VOICE つくよみちゃん」「A.I.VOICE2 つくよみちゃん」が発売されました。
つくよみちゃん初の非公式の有料音声合成ソフト「Koemake Live 「つくよみちゃん」ボイスモデル」がリリースされました。
株式会社フェイバリット様とのコラボ企画「つくよみちゃん公式コラボ 鏡花水月パーカー」が発表されました。
XXXX年
企画者がこの世を去り、公式サイトも消滅した後。
それこそが、つくよみちゃんプロジェクトの真の目的に迫る時なのかも知れません。
人々を幸せにしたいという「願い」が、どこまで「つくよみちゃん」の形を伴い継承されていくのか。今後とも壮大な実験をお楽しみください!